苦手な「人」を憎まず、「仕組み」を見直すとうまくいく

こんにちは
頑張って働く人がもっと楽に、もっと仕事で活躍できるために 「働く」と「暮らす」の整理整頓をサポートするMy Small Stepの安藤雅子です。
今日もSmall Stepで「できた」を一歩ずつ進めましょう!    

「片づけてくれない」悩みを解決するのは意識改革ではない

片づけ、整理収納に関するサポートをさせていただく中で、よく
「〇〇が片づけてくれない」
「ちゃんと元に戻さず、ほったらかし」
というお困りごとを聞きます。

特に集団で使う場所において、片づけが得意な人と苦手な人は多少なりともいて
だいたい得意な人が苦手な人の「行動」に悩む声が多く聞かれます。

ではその「片づけが苦手な人」を教育すれば解決するのでしょうか?
私自身、日々のサポートの中で感じるのは、「人の意識」を変えようとすることは難しいということです。

人の習慣の中で意識は特に長年の積み重ねでできているため、ただ片づけなさいと言われてもすぐにできる様にはならないと思っています。
ならどうするのか?

私は、「仕組みを見直す」「仕組みを変える」ことから始めることをお勧めします。
これからそのことを証明する一つのサポート実例をご紹介しようと思います。
ちなみに「もの・ことを準備計画し、仕組み化する」ことを私たちライフオーガナイザーは「オーガナイズする」とお伝えしています。

児童クラブ(学童)のオーガナイズサポート実例

先日ご依頼いただき、作業を終えたのは、岡山県吉備中央町にある
津賀児童クラブ様です。
指導員の先生方より、
「子どもたちがなかなか自分のものを片づけてくれなくて困っている」
「自分で自分のものを片づける習慣を身につけてほしい」
とのご要望で作業のご依頼をいただきました。

特に子どもたちにとって、片づけないということは
「片づけにくい」仕組みであることが一つの原因になることがあります。
大人でも、元に戻すまでの手間が多かったり、
戻すまでの動線がシンプルではない場合、ついついめんどくさくて置きっぱなし、、、となってしまうことはあると思います。

まずは現状のものの状態や行動の動線、その空間での時間の使い方などを確認し、こうあってほしい、こうしたいというゴールまでに何が邪魔をしているのか見つけていきます。

作業前のレイアウト(立体図面)

一見指導員の先生から見渡せて良い様に思えるレイアウトでしたが、
手洗い場の動線が良くなかったり、先生の席の奥に子どもたちの本や道具が置いてあったり、
先生自身も回り込んでおやつを準備しなくてはいけなかったりと効率が良くないことがわかりました。

ものの収納にもおなやみがありました

棚の中ももう少しわかりやすく整理する必要があるかなと感じました。

一つのスペースの中で
誰がメインで使うエリアか、何をするところかを明確にし
子どもたちが勉強するエリア
工作や手芸を楽しめるエリア
指導員の先生のエリア
おやつ準備のエリア(これは指導員の先生のエリアに近づけて)
など区分けをしていきながらレイアウト案をお出ししました。

作業後のレイアウト(立体図面)

その上で、棚自体をその子どもたちの行動の動線上に配置し、中のものをわかりやすく配置することで使いやすく戻しやすい仕組みを取り入れました。

住所が固定されたものたち
ツール管理シート活用

ラベルを文字で入れるだけではなく、低学年の子どもさんにもわかりやすいよう、形や色を目印にしながら、
使う時には取りやすく、戻し先がわかりやすく、戻す手間が少なくすることで「片づける」という行動を楽にしていきました。

レイアウトと収納を変え、使い始めてどうなったかというと
日々ものは戻り、片づいた状態が維持されているとのことでした。

先生方も「子どもたちはできるんだ!」と感動されていました。
改善すべきだったのはやはり仕組みだったのです。

複数で使う場所こそ仕組み化を

私の仕事の中でメインのサポートはお仕事空間です。
お仕事空間は複数で使うことが多く、片づけが得意な人に合わせた仕組みだと実は意外と複雑になって苦手な人からしたら維持しにくい場合もあります。

得意苦手に関わらず、誰にとってもシンプルで使いやすい仕組みを作ることで、ものの管理がうまくいくことでムリ・ムラ・ムダを解消して、行動も思考も効率化されていくと信じています。

今の空間がなかなか整理されない、という場合はぜひ一度仕組みを客観的に見つめて、何か行動を邪魔するものがないかという視点で仕組みを見直していくのはいかがでしょうか?

なかなか客観視できない、そんな時間がない、という場合はぜひ頼っていただけたら嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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